聖ヨハンナ学園の新入生、エリカは巨乳自慢の生徒会長の悠里に対し胸勝負で完勝し、新たな聖ヨハンナ学園の女王として君臨。
夏休みに入るとエリカには学校外での再会があった…
生徒会長の悠里を“実力行使”で倒して生徒会長代行の座を手に入れ、さらにまた新人教師であり元生徒会長の純子も“実力行使”で下したエリカ。いまや生徒会長代行でありながら、生徒会長以上の権威を誇ることとなっていた。
既に夏休みを迎えていたが、2学期には3年生として生徒会を引退することになる悠里の後の生徒会長となることは明白であり、学園内でエリカに“実力”で挑もう、というのは見当たらない、そんなある日のこと…
「エリカが聖ヨハンナ学園の生徒会長に?」
「い、いやまだ生徒会長になったわけじゃないんだけど…今の生徒会長にも完勝して、教師も新人教師まで潰しちゃった、っていう話よ」
夏休み期間中の夕方、エリカも使っている最寄り駅のプラットフォームでエリカの噂を伝えているのは聖ヨハンナ学園の制服を着た、学年章からすると1年生の生徒であり、手には大きなボストンバッグを持っており、部活動の帰りであることがうかがえる。
一方の話しかけたのも同じ年頃の女子だが、私服であり2人はたまたま駅で会ったようだ。
「ところで、杏奈は家族と一緒に帰国したんだよね?どこの学校に行くの?」
「あ、うん、帰国子女の受入枠がある早応大学附属女子校に2学期から編入するわ。だからまた駅で会うかもね」
「エリカにもよろしく言っておいてね、雅美」
杏奈は口元に笑みを浮かべると雅美に胸を押し付けて聖ヨハンナ学園の制服に包まれた雅美の胸をグイッと押し込み、雅美の耳元で囁く。
「外国帰りの胸を楽しみにしておいて、って」
雅美から話を伝えられたエリカは聞き終わるまで表情を変えず、ただ最後の杏奈が雅美に胸を押し付けた、というところでピクリと反応した。雅美もそうなることが分かっていたらしく、言いづらそうに話し、そして首をすくめた。
雅美も聖ヨハンナ学園に入るだけあって、バストは90cmFカップを誇っているが、それだけに雅美をメッセンジャーにした杏奈の挑発はエリカを狙ったものである。雅美としては、エリカと杏奈、2人とも中学校の時の友人であるが巨乳自慢の2人の当てつけに使われては堪ったものではない、という表情を浮かべながら当時をのことを思い出していた。
中学への進学の時、既に巨乳で知られていたエリカは、進学したところで一緒になった杏奈と顔を初めて合わせた時から互いに受け入れないものを感じていたのか、連休明けには体育の授業でぶつかり合っていた。
それも喧嘩腰で衝突するというのではなく、柔道の寝技で、道着をはだけさせてシャツに包まれた胸を押し付け合う、という形でだ。エリカはその時点で既に90cmの大台に乗っていたが、杏奈も89cmで2人は互角の勝負を繰り広げていたのだ。
その2人の衝突は程なく杏奈が家族の海外赴任で転校していったことで自然消滅し、それからエリカの快進撃が始まり、雅美もエリカの巨乳に潰されたんだった、ということを思い出したところで苦い表情になり意識をエリカの方に戻す。
何故ならエリカのバストが雅美に押し付けられたのだ。
「まぁいいわ、雅美、知らせてくれてありがとう。杏奈とは決着が付かずじまいだったし、丁度いい機会かもね」
おそらく杏奈には負けない、ということを雅美に分からせるためだろう。エリカの自信満々な態度に雅美は再び首をすくめたのだった。
杏奈は雅美に会って数日後、雅美を通じてエリカに連絡を取り、待ち合わせることにした。数年間、日本を離れていて土地勘の鈍っている杏奈は、雅美に聞いて待ち合わせ場所を公民館の一室をサークル活動名目で借りたのだ。
和室でそこそこの広さがあり、2人が対決しても多少のことでは問題にならないだろう、という雅美の言葉どおりで、杏奈は早速畳敷きの部屋に入るとエリカが来るのを待っていた。
「ここかしら…杏奈、いる?」
扉を開けながらエリカが入ってくると杏奈も返事をしつつ、扉を閉めるように答える。
「いるわよ、エリカ。あ、鍵は掛けちゃってちょうだい、余計な邪魔が入らないよう、念のためね」
2人きりになると、まずは久闊を叙するがすぐに本題に入っていく。
「で、うちの…聖ヨハンナ学園の生徒に何かしてくれたようね、早応大学附属女子の生徒さん?」
「あら、単に中学時代の友達に会っただけじゃない。貴女こそもう生徒会長気取りなのかしら、聖ヨハンナ学園の生徒さん?」
「それに私はまだ編入前だから早応の生徒じゃなくて、アメリカの学校の生徒なのよね。」
杏奈はフフンと鼻を鳴らすと雅美に押し付けた胸を突き出してみせる。
「聞いたわよ、バスト99cmの生徒会長に勝って、新人教師にも勝ったそうじゃない。でも、所詮は日本の中の話、アメリカでワールドワイドの荒波に揉まれた私の敵じゃないわ」
杏奈は着ていたシャツを脱ぎ捨て、さらに身につけていたブラも外すと生乳を見せつけ、その上エリカに向かって巨乳を包んでいたブラを投げつけて挑発する。
エリカの顔を覆うほどのブラは確かに大きく、ユサユサと胸を揺らす姿を見れば雅美が圧倒されたのも当然であり、杏奈はエリカが自分のバストとブラを見て絶句すると思っていた。
「ちょっと、邪魔ね…あら、ふぅん……」
しかしエリカの反応は予想外で驚くでも激高するでもなく、手に取ったブラをしげしげと眺めている。
「ええっと、日本のサイズに換算すると…」
「フフン、3年前とは全然違うわよ!」
エリカは杏奈の言葉に表情を消して、杏奈と同じように服を脱ぎ、さらにブラを脱ぎ捨てるが、杏奈のように投げつけることはせず、足元に置く。
杏奈の視線は自分の胸に釘付けになっており、あえてブラを投げて挑発するまでもない、と見切ったからである。
「3年前とは全然違うのはどちらの方かしらね?」
エリカは胸を揺さぶりながら杏奈に近づいていき、棒立ち状態の杏奈に軽く胸を押し付けてみせる。それは杏奈が雅美にしたのと同じようなものであり、結果も同じであった。