Glamour Wrestling League:青樹優子vs柄本ハルミ(1)

ショープロレス・Glamour Wrestling League(略称GWL)での一戦です。
本来、ランク制であるGWLにグラマーレスラーの1人が無差別級となったことで新たなショーメニューが生まれました。

※この作品はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。

 

Glamour Wrestling Leagueとは、己の肢体が自慢の美女たちが、身体をぶつけ合ってどちらが上か、闘うというショープロレス…

「今日はGWLからのオファー試合ね」

青樹優子は93-57-87のIカップボディが自慢で雑誌のグラビアを席巻するグラドルであり、引退を決めたことで雑誌業界からは激しく惜しまれている存在である。と同時に、表には出てこないショープロレスであるGlamour Wrestling League、略称GWLにエントリーするグラマーレスラーでもある。

GWLでは体格やスタイルなどからランク分けがされており、フェザー級、ライト級、ミドル級、ヘビー級、スーパーヘビー級の5階級となっている。
優子のランクはスラリとした肢体からミドル級となっているが、93cmでしかもIカップというバストのボリュームはミドル級ではランキング最高位をほぼ独占していた。
一方でヘビー級やスーパーヘビー級はグラドルよりもAV女優などが優勢となっているが、最近はヘビー級にグラドルも進出している、という状況である。

これまで優子はミドル級でデビュー以来、先輩の上位ランカーを倒し、追い落とそうとする後輩たちを返り討ちにしてきて、それは表の仕事にも現れていた。
だが、グラビアを引退すると決めて、GWLも引退するのか、という決断を迫られた時、かつて優子がミドル級のトップから引きずり下ろした相手、程川芙美恵から言われたのだ。

“グラビアの仕事から解放されるならGWLでは好きなようにやってみてもいいんじゃない?”

優子も察していたことだ、GWLで優子が下克上した時、相手の先輩たちは優子のIカップに潰されてしまうことに屈辱を感じつつも自分以上のスタイルの持ち主との試合に悦楽を覚えていたということに。
優子はミドル級でここまでトップランカーの地位を維持しており、このまま引退すればランキングにおける金字塔を築けることは確実であったが、優子がその座を奪うまでミドル級のトップに君臨し、元祖巨乳女王と呼ばれた芙美恵の言葉は優子に小さくない波紋を投げかけた。

芙美恵の言葉に続いてGWLを運営している組織からも優子にオファーがあった。グラビアアイドルを引退した後も、これまでどおりGWLでリングに上がらないか、ということだった。それもその時その時のエントリーレスラーではなく、専属レスラーにならないか、という話付きで。
専属レスラーの場合、ギャラが上がるというメリットのほか、マッチメークについては優子の側から希望を言うこともできるが、GWL側から依頼ということもある、ということだった。

『こちらの希望は相手とかファイトスタイルを言うのでしょうけど、それとGWL側の依頼っていうのはどういうこと?』

『GWLとしてはショープロレスとして盛り上がる試合を組みたいわけです。ですが試合はあくまでも双方のレスラーがリングに上がってこそ。エントリーレスラーで適当な試合を組めない時や、こちらが優子さんに上がって貰うと盛り上がると思った時にお願いする、というわけです』

結局、優子はこの申し出に対し、1つの追加条件をつけて受け入れることにしたのだった。

優子の今日の対戦相手はグラビアでは知っているがGWLでは初めて対戦する後輩、柄本ハルミだ。
柄本ハルミは大柄で肉付きもよく、バストは103cmIカップと1m超を誇っており、グラビアでも見栄えのするスタイルで人気である。それでも93cmでIカップという優子のスラリとした肢体に豊満な乳房というスタイルと比べると全体にムチムチしている、という感じであるが。
そして優子がハルミとGWLで対戦したことがないのはハルミがそのアマゾネスな肉体美のとおり、ヘビー級にランク付けされているためミドル級の優子とはマッチメークされることがなかったのだ。

「優子さん、グラビア引退と同時にGWLで無差別級になった、って聞きましたけど…本当だったんですね」

そう、優子がGWLに出した条件は優子はどのランクの試合にも出られる無差別級にする、ということだったのだ。といってもフェザー級やライト級には出るつもりもなく、また、GWL側もオファーするつもりもなく、優子がヘビー級やスーパーヘビー級の相手と対戦できるようにする、というためのものだったのだ。

「ええ、せっかくグラビアを引退したんだし、GWLでは好きにしようと思って…ミドル級に止まったままではね」

グラビア引退に至ってもミドル級ではトップランカーの座をほしいままにしていた優子には、芙美恵たちが味わった屈辱の悦楽…己の自慢の肉体を全て出しきれる場がなかったのだ、ミドル級には。
GWL側もミドル級のトップランカーとしてではマッチメークはこれまで通りになるところ、まさかの無差別級希望で様々なマッチメークが可能になった。しかも優子から、無差別級なのだからGWLのルールの範囲ならハンディマッチだろうがどんなマッチメークでも受け入れる、とまで言っていた。これにはGWL側がマッチメークの際は優子に相手を確認した上でセットする、と言ったくらいである。

とにもかくにも、優子は無差別級グラマーレスラーとして、身長・バストとも10cm差、ウエイト差もかなりあるハルミとのIカップ対決に臨むことになったのだ。

「元ミドル級と言っても、バストはIカップよ。手加減なんてしたら許さないからね!」

「言われるまでもなく…優子さんこそ、同じIカップでも103cmのヘビー級バストの威力に涙目に鳴っても知りませんよ!」

2人の舌戦が火花を散らしたところでゴングが鳴らされる。

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